予知夢? パート11

私は、取り敢えず、市の相談窓口に電話を入れました。これまでの経過を話しして困っていると。

予約を入れて市役所の窓口に行きました。

 

職員の女性と大柄の男性職員が話を聞いてくれました。田中(仮名)さんと言う男性職員がパソコンを打ち出し「今は、これしかありません。」と警備員の住み込みの仕事を持って来たのです。

私は、ヨシさん(亡夫)が警備員の仕事をしていたので、どれだけ大変な仕事か知っていました。ほぼ立ちっぱなしの交通誘導です。私は、腰痛があるので立ちっぱなしの仕事は難しいと説明しました。

 

田中さんは、「70代のおじさんでもやっている。仕事を選べる状況か?働く気あるの?」

と剣もほろろでした。このままでは、拉致あかない。この人は打ち切りたがっている。

私は、仕事をやる気はあるアピールしないとマズイと思いました。

 

私は、和裁は廃業届けを出していました。というのは、共済組合に入って積み立てをしていました。廃業するとまとまったお金が手に入りました。Sさんの支払いが追いつかず正式に廃業届けを出してしまいました。Sさんは、母親と自分の年金が唯一の収入でした。

Sさんは仕事を辞めてしまった為、支払いが滞ってました。私自身も就職活動をしていました。昼間は、義母の世話があるので(週4日デーサービスに通っていました。)夜勤の仕事を探していたのです。

老人ホームで面接した時の話をしました。もちろん不採用でしたが、急に田中さんの態度が変わりました。

「介護の仕事の興味あるの?」正直自信は有りません。腰痛持ちです。「はい、興味有ります。」

そう答えるしか有りません。田中さんは「別の窓口に繋げるから電話で話して。」と言ったのです。

そこからは、とんとん拍子でした。

 

私は、東京都の助成金を利用して介護の仕事を紹介して貰いました。東京都からお金を借りて初任者研修の資格を取り、引っ越しも全て賄えました。条件はただ一つ。半年間介護の仕事を辞めなかったら償還免除でした。私は、無事半年勤めて借金を返さなくても良くなったのです。

その間のSさんと義母の状態は最悪でした。義母は毎日のようにSさんを責めました。私が用事で出かけると二人で喧嘩をしていました。それでも引っ越しが近づくにつれ、落ち着いて来ました。

次回は、いよいよ最終回です。お楽しみください♪