予知夢? パート9
「Sさんに魅力を感じているの?」この一言に私はハッとしました。これを伝えた男性は、Sさんにコンサルを勧めた張本人でした。
Sさんは、これまでも、幾つかコンサルを受けていました。同時にです。
私は、腹が立っていました。又受けたいと言うのです。決して安い料金ではありません。
結構有名な、アメリカ人の投資家のパートナーでした。彼が奥さんと会いたいと言ってきたのです。私は、説得されると考えて身構えていました。彼は、Sさんの器を全部壊さないと無理だと言ったのです。
あろうことか、Sさんで無く「貴女がコンサル受ければどうか」と言うのです。Sさんに介護を任せて。
その後に「彼に魅力を感じているの?」と言う質問でした。
私は、始めて冷静になりました。私、魅力を感じていない。ヨシさん(亡夫)に感じていたようなモノが彼には無い。
やり手の経営者は、決断が早いと聞きます。彼は、その場でSさんに電話して「貴女がコンサルする方向に話をする」と言うのです。
私は、その場で断りました。私の気持ちを察したように、Sさんと別居してみたらと提案しました。
いきなりパソコンで安い部屋を調べて不動屋さんに電話したのです。私は、イメージが出来ました。
何故か、自分で自分の人生を選択しても良いんだと思えたのです。不動屋さんは断りましたが、これから独り立ちするには、借金しないと無理。私は、クレジットカード作った事も無く、お金を借りるには
会社に属していないと難しい。
私が、その人に言ったのは、「もし私がお金を借りる時ここの会社の社員という事に出来ますか?」
彼は、「貴女がSさんを助ける為で無く自分の生活を立て直す為なら良いよ」と言ってくれました。
初対面でしたが、「Sさんの奥さんを見てみたかった。さぞかし苦労していると思って。私も妻に苦労させた。」と言ったのです。
私は、義母の顔が頭をよぎりました。でもこれ以上Sさんとやっていくのは無理。
続きは次回にします。お楽しみ下さい。